頼れる税理士の選び方

今、日本の会社の70%以上は赤字です。法人税を支払っている黒字法人はたったの2割から3割。

この数字を見て、みなさんはどのように感じるでしょうか?
法人税をゼロにするため、意図的に赤字にしている企業も中にはあるでしょう。

しかし、バブル末期の平成元年では、赤字法人は約50%、企業の半分は黒字でした。
「失われた20年」の間に、じわじわと赤字企業の割合が増えてきたのです。

全体的に企業業績が落ち込んできているのは目に見えてわかります。
会社の業績は景気だけで決まるものではありません。

会社の業績がよくなるのも悪くなるのも、「社長」次第です。

事業戦略の決定権を持ち、陣頭指揮を取り、実行していくのは、ほかでもなく社長です。

しかし、赤字の原因は社長の能力だけではありません。
顧問税理士が原因となることがあるのです。

税理士が、すべきアドバイスをきちんとしていれば黒字体質に転換できる会社であるにもかかわらず、赤字に甘んじているケースが相当数あるのです。

本書では、会社にとって税理士とはどのような存在なのか、また会社を発展させる税理士、会社をだめにしてしまう税理士にはどのような特徴があるのかを考え、企業経営に役立つ理想の税理士の姿を探りました。

これから新しく会社を始めたい、または、今までの顧問税理士を変えたいと思っている経営者のみなさまに、本書を顧問税理士の選び方や活用の仕方のヒントにしていただきたいと思います。

  

  

  

  

  

目次

  • 第1章 孤独な社長に寄り添う税理士たち
    ・社長はなぜ孤独なのか
    ・税理士・会計士は「カウンセラー」!?
    ・中小企業と税理士の濃密な関係
  • 第2章 会社を危機に陥れる税理士たち
    ・ケース1 なぜか偉そうな税理士
    ・ケース2 「安かろう、悪かろう」税理士
    ・ケース3 傍観者税理士
    ・ケース4 国税べったり税理士
    ・ケース5 節税至上主義の税理士
  • 第3章 税理士と契約する前に知っておきたいこと
    ・税理士の不思議「顧問契約」とは何か
    ・顧問契約を最大限に利用するには?
    ・税理士の理想は「ワンストップ・サービス」
  • 第4章 会計を武器にする経営者を育てる
    ・一流の経営者は会計を使いこなす
    ・黒字化のために打つ手は無限!
    ・早めの決算対策が資金繰りの決め手
  • 第5章 おせっかい税理士が会社を発展させる
    ・経営者として見本となる税理士を選ぶ
    ・税理士は人と人とを「つなぐ」仕事
    ・提案型税理士の真骨頂「セカンドオピニオン」
    ・いざ「100年企業」へ
  • 著者紹介

    藤間 秋男
    TOMAコンサルタンツグループ株式会社(東京/シンガポール)
    TOMA税理士法人 TOMA社会保険労務士法人 TOMA監査法人
    TOMA行政書士法人 藤間司法書士法人
    代表取締役、公認会計士、税理士、理事長。

    公認会計士8名、米国公認会計士1名、税理士32名、社会保険労務士11名、司法書士2名、行政書士4名、M&Aシニアエキスパート3名など総人数150名のワンストップ総合コンサルティングファームを率いる。

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