ダメな文章を達人の文章にする31の方法 なぜあなたの文章は、わかりにくいのか?

メールはもちろん、ブログ、mixi、facebook、twitterなどのソーシャルメディアを活用する人が増え続けています。
このような時代背景もあって、文章スキルは「あったほうがいいもの」ではなく、「なくてはならないもの」へと変化しつつあります。

文章スキルを20代のうちに身につけることで、情報発信・人・仕事の幅が広がり、今後の人生が大きく変わってくることは間違いありません。

「アポ取り」をはじめとしたビジネスの第一アクションでメールを活用する人が珍しくなくなりました。

また、ソーシャルメディア上で情報発信をしたり、交流を図ったりする機会も増えました。
どれも「文章を書く」という行為にほかなりません。

もちろん、プレゼン資料や会議のレジュメ、報告書、論文、宣伝、広報……等々、従来からある文章作成の重要度も依然として高いままです。
最近は企業が学生のソーシャルメディア活動をチェックしているそうです。

それが何を意味するかは言わずもがなでしょう。

内容を含めた文章がその人の人格の一部として評価されるということです。

文章が書けると書けないとでは、実際に得られるビジネス面での効果にも大きな差が生じます。

なぜなら、個人が発する紹介記事ひとつで商品やサービスが売れて行く時代だからです。

「仕事ができる人=文章が書ける人」という等式は、決して大げさな表現ではなくなってきています。
だから、「頭のいい文章」を身につける必要があるのです。

では、頭のいい文章とは、どういうものでしょうか?

それは、うっとりするような比喩を織り交ぜた美文でもなければ、小難しい専門用語を並べ立てた論文調の文章でもありません。

私が定義する「頭のいい文章」とは、読み手に負担をかけることなく、情報や思いを分かりやすく伝えられている文章、ということになります。

書かずして文章スキルが向上することはありません。ですが、コツや基本を知ったうえで書くのと、何も知らずに書くのとでは、文章のクオリティに「雲泥」の差が生じます。

本書は文章を書くのが苦手な20代に向けて書きましたが、もちろん、年代を問わず使えるノウハウだと自負しています。

  

目次の一部

1:あなたの文章はなぜ分かりにくい?

  • その1 修飾と被修飾

2:あなたの文章はなぜ分かりにくい?

  • その2 長い修飾語と短い修飾語

3:その読点(テン)が文章を分かりにくくしている!

  • 「テンは自由に打て」は大ウソ

4:読む人に優しくない文章は嫌われる?

  • 主格・主語の省略に注意しよう

5:やっぱり大事、「5W1H」

  • 伝えたい情報を正しく盛り込もう

6:文章のぜい肉を削ろう!

  • スリムな文章は“読み易さ”に直結する

7:その文章ねじれてませんか?

  • 能動態と受動態を正しく選ぼう!

8:結論を後回しにする「が」の罪!

  • ダラダラした文章に見られがちな留保の「が」

9:「読む人」に文章上達の神様はほほ笑む?
10:だれでも使える文章展開の基本!

  • 文章が苦手な方にオススメのフォーマット

11:あなたの文章を読むのは“だれ”ですか?

  • 万人に書かれた文章は、誰にも読まれない!

12:何について、文章を書いているか分かっていますか?

  • 論点なき文章は、読み手に迷惑をかける悪文なり

13:「意見」なき文章は、人の心に引っかからない

  • 文章とは自分への問いかけの連続である

14:読み手のハートを射止めるには「具体性」が必要!

  • 抽象的な文章は読み手に不安を与える

15:3秒で読み手の気を引く「書き出し」の魔法

  • 興味を引く「●●●●●●」でスタートする

16:訴えかける文章の書き方

  • 具体的な出来事(データ)+主観的事実の黄金コンビ

17:偽りの文章は自分自身を苦しめる?

  • 思想や価値との乖離に要注意!

18:「たしかに」「もちろん」は二大強力兵器!

  • 広い視野があれば、説得力は増す!

19:読み手の心は「理屈」では揺さぶれない?

  • 体験とストーリーを用いた文章展開のコツ

20:人をクスリと笑わせる文章を書くコツ
21:あなたの意思は語尾に宿る?
22:「頭のいい文章」にはリズムがある?
23:文章にもある「TPO」

  • です・ます調orである調、ひらがなor漢字を使い分けよ!

24:頭のいい文章を書きたいなら、過去形は乱発するな!

  • 「ました」の連続は幼稚な文章の代表格

25:あなたの「あたり前」は他人の「スゴイ!」
26:単調さを与える「ダブり表現」を避けよ!

  • 言葉を言い換える技術を身につけよう

27:結論を先に書こう! 文章が曖昧になりがちな方へ
28:件名、見出し、タイトル、書き出しの重要性
29:ビジネスの成否はメールの「依頼文」で決まる!

  • メールでの依頼は細心の注意が必要!

30:返信メールであなたの「評価」が決まる!

  • 相手のニーズを見極め、それに応える能力を養おう!

31:「うなずきながら読む」という名の「書く技術」

  • 「頭のいい文章」を書く人の共通点

著者紹介

山口拓朗(やまぐち たくろう)
フリーライター、インタビュア、映画批評家。1972年、鹿児島生まれ。
大東文化大学法学部卒。株式会社芸文社に入社。
雑誌記者を経て2002年に独立。
総計1500件以上の取材・インタビュー歴を誇る。
実績媒体は『Asahi Weekly』(朝日新聞社)、『FLASH』(光文社)、『OZ magazine』(スターツ出版)、『安心』(マキノ出版)、
『ランナーズ』(アールビーズ)、『カミオン』(芸文社)『るるぶ東京』(JTBパブリッシング)、『SocialMediaLife(Japan)』(電子雑誌)など。

読者1000人強のアメブロでは、伝わる文章の書き方ノウハウ「らくらく文章術」を発信中。
facebookでは「聞く。話す。書く。」を連載している。
著書に『イチローともジャイアンとも初対面ですぐに仲良くなれる本』(こう書房)、監修本に『男の座右の銘』(シンコーミュージック・エンタテイメント)、電子書籍に『あなたにピタリと合う映画教えます!本当に面白い映画 厳選18本』がある。

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