本書は、気弱な営業マンがどのように自分をコントールし、相手との交渉を有利に進めるかに焦点を当てています。
ここで紹介する交渉のテクニックや考え方の特徴は、その人の性格に左右されない点です。
弱気な方やひっこみ思案な方でも、すぐに実践でき成果に結びつけやすいよう構成しています。
しかし、テクニックさえ身につければ、成果が出せるというほど、現実は甘くありません。
常に100パーセントの力を発揮する前提として、いつも自分の心を安定した状態にする必要があります。
心が安定しているからこそ、顧客と適切なコミュニケーションがとれ、正しい判断ができるのです。
そこで、気弱な営業マンがマイナス思考やネガティブな感情をコントロールし、イヤな事をひきづらないための方法も言及いたしました。
前半 心理カウンセラー笹氣先生による「心を安定させるための方法」
後半 弁護士谷原先生による「交渉を有利に進めるための方法」
という構成で、自分の心を安定させる、相手との交渉を有利に進めるという情報が一体となっています。
本書により、あなたの営業活動がよりよくなることで、人生そのものが豊かになることを祈っています。
目次
第1章 マイナス思考をコントロールする
・マイナス思考をムリに変える必要はない
・「すべてはうまくいくようになっている」ですべてを受け入れる
第2章 ネガティブな感情をコントロールする
・「嫉妬心を抱いてしまった時」の対処法
・「後悔にさいなまれている時」の対処法
・「心が傷ついた時」の対処法
第3章 イヤなことを引きずらない
・イヤなことは積極的に頭の中から追い出そう
・イヤなことを引きずらないための3つの方法
イヤなことを引きずらないための気分転換(1)
イヤなことを引きずらないための気分転換(2)
イヤなことを引きずらないための気分転換(3)
第4章 交渉を有利に進める 初級?上級編
・交渉に対してのよくある勘違い
交渉の誤った考え方(1)
交渉の誤った考え方(2)
交渉の誤った考え方(3)
・交渉を有利に進めるためのテクニック《初級編》
「質問でさりげなく要求する」
「仮に○○だったらいかがでしょう」
・交渉を有利に進めるためのテクニック《中級編》
「限定で決断を迫る」
競合法
期間限定法
数量限定法
・交渉を有利に進めるテクニック《上級編》
第5章 交渉を有利に進める 完全マスター編
ステップ(1) あらゆる方向から相手を調べ尽くす
ステップ(2)「思い通りに相手を動かすシナリオ作成」
ステップ(3) まず感情で動かし、理性で判断させる
あとがき
著者紹介
笹氣健治(ささき けんじ)
心理カウンセラー。国際基督教大学教養学部卒業後、NTT勤務を経て、スポーツクラブ経営に携わる。
経営者として人間心理を理解する必要性を痛感し、元横浜国立大学保健管理センター准教授・堀之内高久氏に師事。心理療法・心理学の研究と実践に取り組む。現在は、企業経営を経験した数少ない心理カウンセラーとして、講演、セミナー、カウンセリングを行っている。
『へこんだとき、つらいとき、3分で立ち直る方法』(大和書房)、『仕事も人間関係も、イヤなことは1週間で終わらせるコツ』(すばる舎)など著書多数。
谷原誠(たにはら まこと)
弁護士。明治大学法学部卒業。1991年司法試験に合格。
現在、「みらい総合法律事務所」を共同経営。企業法務、事業再生、交通事故、不動産問題など、多岐にわたる分野の案件・事件を鍛え上げた交渉力で解決に導いている。
「報道ステーション」「スーパーチャンネル」(テレビ朝日系)他、多数のテレビ番組にコメンテーターとして出演。
『するどい「質問力」!』(三笠書房)、『思いどおりに他人を動かす交渉・説得の技術』(同文館出版)、『他人を意のままにあやつる方法』(ベストセラーズ)など著書多数。