【図解】BtoBマーケティング用語集22選|MQL・SQL・ABMを流れで理解

「MQL」「SQL」「ABM」「リードナーチャリング」——BtoBマーケティングの現場では、独特の略語や専門用語が数多く飛び交います。

とくに営業担当者や、これからBtoBの集客に取り組む個人事業主・士業の代表の方にとっては、「言葉の意味がわからず、施策や商談の話についていけない」と感じる場面も多いのではないでしょうか。

本記事では、BtoBマーケティングでよく使う基本用語を、「リード」「手法・戦略」「接点・コンテンツ」「ツール・指標」の4つに分けて、リード獲得から受注までの流れに沿ってわかりやすく解説します。

用語を単体で覚えるより、営業プロセスのどの段階で使う言葉かを意識すると、一気に理解が深まります。

📖 この記事を読むとわかること

・BtoBマーケティングで押さえるべきリード・手法・ツールの基本用語
・MQL・SQL・ABMなど頻出用語の意味と使い分け
・リード獲得から受注までの流れと用語のつながり

目次

BtoBマーケティング用語を
押さえるべき理由

BtoBマーケティングでは、リードやMQL、ABMといった専門用語が日常的に使われます。

意味を理解していると、施策の判断や、営業チームとの連携がスムーズになります。

ここでは、BtoBマーケの用語を覚える必要性を2つの観点から整理します。

なお、ペルソナやカスタマージャーニー、KPIなどマーケティング全般の基本用語は、以下の記事でまとめて解説しています。

BtoBは検討期間が長く
関与者が多いから

BtoB(企業間取引)は、BtoC(個人向け)と比べて、検討期間が長く、意思決定に関わる人数も多いのが特徴です。

そのため、リードを段階的に育てる考え方や、そのための専門用語が数多く生まれています。

用語を理解することで、自社がどの段階に力を入れるべきかを判断しやすくなります。

用語をそろえると営業と
マーケが噛み合うから

BtoBでは、マーケティング部門と営業部門が連携して成果を出します。

「MQL」「商談化率」などの用語の定義がそろっていないと、部門間で認識のズレが起き、リードがうまく引き継がれません。

共通言語として用語を押さえることが、連携の第一歩になります。

【リード編】見込み客を表す
基本用語5選

リード編:見込み客を表す基本用語5選
リード獲得から受注までの流れ図

まず押さえたいのが、見込み客を表す「リード」まわりの用語です。

BtoBマーケの中心的な考え方なので、獲得から商談までの流れをイメージしながら読み進めてください。

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リードリードジェネレーションリードナーチャリングMQLSQL

リード

リードとは、将来顧客になる可能性がある「見込み客」のことです。

名刺交換・問い合わせ・資料ダウンロードなどで得られた連絡先を指します。

リードジェネレーション

リードジェネレーションは、見込み客(リード)を新たに獲得する活動です。

広告・展示会・ホワイトペーパーなどで、企業や担当者との接点をつくります。

リードナーチャリング

リードナーチャリングは、獲得したリードをメールやセミナーなどで育て、購買意欲を高めていく活動です。

検討期間の長いBtoBでは、すぐに商談化しないリードを育てることが特に重要になります。

MQL

MQL(Marketing Qualified Lead)は、マーケティング活動によって見込み度が高まった、営業に渡す前段階のリードです。

資料請求や複数回のサイト訪問など、関心の高さを示す行動が判断材料になります。

SQL

SQL(Sales Qualified Lead)は、営業が「商談に進められる」と判断したリードです。

MQLの次の段階にあたり、予算や導入時期などが具体化している状態を指します。

リード獲得から受注までの流れを、以下の表にまとめました。

※横にスクロールすると続きが見れます。

段階状態主な担当
リード獲得接点ができた見込み客マーケティング
ナーチャリング興味・関心を
育てている段階
マーケティング
MQL見込み度が高まり
営業へ渡す手前
マーケ→営業へ
引き継ぎ
SQL商談に進められると
判断された状態
営業
商談・受注提案・クロージングを
行う段階
営業

📖 用語解説:「MQL」と「SQL」の違い

MQLは、マーケティングが「見込み度が高い」と判断したリードです。
SQLは、営業が「商談に進められる」と判断したリードです。
マーケ基準がMQL、営業基準がSQL、と覚えると区別しやすくなります。

【手法・営業連携編】BtoBで
よく使う用語6選

手法・営業連携編:BtoBでよく使う手法・戦略6選
THE MODEL 4部門の分業と数字の受け渡しの図解

次に、BtoBでよく使われる手法・戦略にまつわる用語です。

自社の営業スタイルと照らし合わせながら読むと、取り入れるべき考え方が見えてきます。

ABM(アカウントベースド
マーケティング)

ABM(Account Based Marketing)は、狙うべき企業(アカウント)を絞り込み、その企業に合わせた施策を集中的に行う戦略です。

1件あたりの取引額が大きいBtoBで、特に有効とされています。

インサイドセールス

インサイドセールスは、電話・メール・オンライン会議など、非対面で行う内勤型の営業です。

リードの育成や、商談化の見極めを担う役割として広がっています。

対面で訪問して商談・受注を担う「フィールドセールス」と対になる役割です。

デマンドジェネレーション

デマンドジェネレーションは、リードの獲得から育成、案件創出までを一連で捉え、「需要をつくる」活動全体を指します。

個別の施策ではなく、全体をつなげて考えるための言葉です。

THE MODEL(ザ・モデル)

THE MODELは、マーケティング・インサイドセールス・営業・カスタマーサクセスと役割を分業し、数字で連携する営業プロセスの型です。

各段階の指標を共有することで、部門間の連携を効率化します。

カスタマーサクセス

カスタマーサクセスは、受注後の顧客の成功を支援し、継続利用やアップセルにつなげる活動です。

THE MODELでは、営業の後工程を担う重要な役割として位置づけられます。

BANT

BANTは、Budget(予算)・Authority(決裁権)・Needs(必要性)・Timeline(導入時期)の4つの観点で、商談の見込み度を確認するフレームワークです。

営業がSQLかどうかを見極める際の基準としてよく使われます。

📖 用語解説:「ABM」と従来型(リードベース)の違い

従来型は、幅広く多くのリードを集め、その中から有望なものを見つける進め方です。
ABMは、最初に狙う企業を決め、その企業に絞って施策を集中させる進め方です。
「広く集める」か「狙って攻める」かが大きな違いです。

【接点・コンテンツ編】見込み客と
接点をつくる用語5選

接点・コンテンツ編:見込み客と接点をつくるコンテンツ5選
接点・コンテンツを購買プロセスに当てはめた図解

ここでは、リードを獲得・育成するための接点やコンテンツにまつわる用語を整理します。

どれもリードジェネレーションやナーチャリングの具体的な手段になります。

ホワイトペーパー

ホワイトペーパーは、課題解決のノウハウや事例をまとめた資料です。

ダウンロードと引き換えに、見込み客の連絡先を獲得できるのが特徴です。

ウェビナー

ウェビナー(Web+セミナー)は、オンラインで開催するセミナーです。

会場費や移動の負担が少なく、遠隔地の見込み客にも接点をつくれます。

展示会・カンファレンス

展示会やカンファレンスは、対面で多くの見込み客と一度に接点を持てる場です。

名刺獲得後のフォロー(ナーチャリング)が、成果を大きく左右します。

メールマーケティング

メールマーケティングは、メールでリードに情報を届け、育成や商談化につなげる施策です。

リードナーチャリングの中心的な手段として、多くの企業が活用しています。

事例コンテンツ(導入事例)

事例コンテンツは、実際の導入企業の成果や活用方法を紹介するコンテンツです。

検討中の見込み客が「自社でも使えるか」を判断する材料になり、BtoBでは特に重視されます。

【ツール・指標編】管理と成果を
測る用語6選

ツール・指標編:管理と成果を測るツール・指標6選
MA・SFA・CRMの守備範囲の図解

最後に、BtoBマーケの運用を支えるツールと、成果を測る指標の用語です。

役割が似た略語が多いので、違いを意識して押さえましょう。

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MASFACRMパイプライン商談化率受注率

MA

MA(Marketing Automation)は、リードの獲得・育成・選別を自動化・効率化するツールです。

メール配信やスコアリング(見込み度の点数化)などを担います。

ただし、施策の設計やコンテンツ作成は人が行う必要があります。

SFA

SFA(Sales Force Automation)は、商談や案件の進捗を管理し、営業活動を支援するツールです。

「どの商談がどの段階にあるか」を見える化します。

CRM

CRM(Customer Relationship Management)は、顧客情報を一元管理し、関係を継続的に築くための仕組み・ツールです。

受注後のフォローやリピート・アップセルにも役立ちます。

パイプライン

パイプラインは、見込み客から受注までの商談の流れ、または進行中の案件全体を指します。

SFAで管理し、どの段階で案件が滞っているかを把握するのに役立ちます。

商談化率

商談化率は、獲得したリード(またはMQL・SQLなど)のうち、商談に進んだ割合です。

分母を何に置くかは企業によって異なるため、社内で基準をそろえておくことが大切です。

受注率

受注率は、商談のうち、受注に至った割合です。

営業の提案力やクロージング力を測る指標として使われます。

📖 用語解説:「MA」「SFA」「CRM」の使い分け

MAは、リードを獲得・育成する「マーケティング寄り」のツールです。
SFAは、商談の進捗を管理する「営業活動寄り」のツールです。
CRMは、顧客との関係を継続管理する「顧客管理寄り」のツールです。

BtoBマーケ用語を
実務に活かすコツ

用語は、覚えるだけでなく実務に結びつけることで力を発揮します。

ここでは、BtoBマーケ用語を活かすための3つのコツを紹介します。

リード獲得〜受注の
「流れ」で覚える

用語を単体で暗記するより、リード獲得→育成→MQL→SQL→商談→受注という流れの中で捉えると理解しやすくなります。

各用語が「どの段階の話か」がわかると、施策の位置づけも見えてきます。

自社の営業プロセスに当てはめる

自社の営業の流れに、今回の用語を当てはめてみましょう。

「うちはナーチャリングが弱い」など、課題が具体的に見えてきます。

マーケと営業で用語の定義を
そろえる

MQLやSQLなどの基準は、社内で定義をそろえておくことが大切です。

  • リードが増えない → リードジェネレーション(接点づくり)を見直す
  • 商談につながらない → ナーチャリングやMQLの基準を見直す
  • 受注が伸びない → 営業の提案・クロージングや受注率を見直す

よくある質問(FAQ)

Q. BtoBマーケ用語は
どれから覚えるべきですか?

まずはリード・MQL・SQLなど、リード獲得から商談までの流れに関わる用語から押さえるのがおすすめです。

流れがわかると、他の用語も位置づけて理解できるようになります。

Q. MQLとSQLの違いが
覚えられません。

マーケティングが判断するのがMQL、営業が判断するのがSQL、と役割で区別すると覚えやすくなります。

MQLが先、SQLが後の段階という順番も押さえておきましょう。

Q. ABMはどんな企業に
向いていますか?

取引額が大きく、狙うべき企業が明確なビジネスに向いています。

逆に、幅広い層に薄く売る商材には、従来型のリード獲得の方が合う場合もあります。

Q. MA・SFA・CRMは
全部導入すべきですか?

必ずしも全部が必要とは限りません。

自社の課題(リード育成が弱い、商談管理が煩雑など)に合わせて、優先順位をつけて選ぶのがおすすめです。

Q. BtoBとBtoCで
用語は違いますか?

ペルソナやKPIなど共通する用語も多くありますが、リードナーチャリングやMQL・SQLなどは、検討期間の長いBtoBで特に使われる用語です。

共通用語はマーケの基本用語記事でも確認できます。

Q. 用語を営業チームと共有する
にはどうすればいいですか?

MQL・SQL・商談化率などの定義を文書化し、共通の基準として合意しておくのが効果的です。

KPIとあわせて共有すると、部門間の連携がスムーズになります。

 

 

監修者:神藤浩史(じんどう ひろし)

バレーフィールド株式会社 取締役。デジタルマーケティング・生成AI活用を専門とし、中小企業のWeb戦略を支援。最新のSEO・AI動向を踏まえた実践的なコンテンツ制作を主導している。