「LP」「CV」「直帰率」——Webサイトにまつわる言葉は、初めて触れる方にとって意味がつかみにくい専門用語ばかりです。
とくに個人事業主や一人親方、営業担当者、士業の代表の方は、制作会社との打ち合わせやアクセス解析の画面で「言葉がわからず判断できない」と感じる場面もあるのではないでしょうか。
本記事では、自社サイトを運用するうえでまず押さえておきたいWebサイト・ページ関連の基本用語を、「ページ」「デザイン」「構造・土台」「指標・計測」の4つに分けて、初心者にもわかりやすく解説します。
用語を丸暗記するより、自社サイトの画面や数字と照らし合わせながら少しずつ覚えていくのがおすすめです。
📖 この記事を読むとわかること
・Webサイト運用で押さえるべきページ・デザイン・構造・指標の基本用語
・各用語の意味と、現場での使われ方
・用語を効率よく身につけて改善に活かすコツ
目次
Webサイトの基本用語を
覚えるべき理由
Webサイトの現場では、LPやCV、直帰率といった専門用語が当たり前のように使われます。
意味を理解していると、制作会社とのやり取りや数字の読み取りがスムーズになり、判断の精度を高めやすくなります。
ここでは、Webサイトの用語を覚える必要性を2つの観点から整理します。
制作会社や外注先との会話が
スムーズになる
Web制作会社やデザイナーとの打ち合わせでは、専門用語が前提で会話が進むケースが多くあります。
「ファーストビュー」「ワイヤーフレーム」などの意味が曖昧なままだと、認識のズレが起き、意図しない仕上がりになるリスクがあります。
最低限の用語を押さえておくことで、外注先への指示や確認がしやすくなります。
サイトの数字を自分で
読めるようになる
Webサイトはデータをもとに改善を重ねる仕組みです。
PVやセッション、直帰率などの意味を理解していないと、解析画面を見ても「何がうまくいっているのか」を読み取れません。
指標の用語を押さえれば、数字から次の打ち手を考えられるようになります。
【ページ編】Webサイト・LPを
構成する基本用語6選
まず押さえておきたいのが、ページを構成する要素にまつわる用語です。
どれも成果(問い合わせや申込み)に直結するため、自社サイトの画面をイメージしながら読み進めてください。
ホームページ・Webサイト・
Webページの違い
「ホームページ」は本来トップページを指す言葉ですが、一般的にはWebサイト全体の意味でも使われます。
Webサイトは、複数のWebページ(1枚1枚のページ)が集まった全体を指します。
まずはこの3つの関係を押さえると、以降の用語が理解しやすくなります。
LP(ランディングページ)
LP(Landing Page)は、広告や検索結果のリンクをクリックしたユーザーが最初に訪れるページです。
狭義では、問い合わせや無料相談など1つの目的に絞って設計された、縦長1枚のページを指すこともあります。
成果(CV)を最大化する設計が成否のカギを握ります。
CTA
CTA(Call To Action)は、ユーザーに行動を促すボタンや誘導文のことです。
「無料相談を予約する」「お問い合わせはこちら」などがCTAにあたります。
文言・色・配置によって成果が大きく変わるため、サイト改善で重要な要素です。
UX・UI
UX(User Experience)は、サイト全体を通じてユーザーが得る体験の質を指します。
UI(User Interface)は、画面のデザインや操作性など「見た目・触れる部分」のことです。
見やすく使いやすいUIが、満足度の高いUXにつながります。
ファーストビュー
ファーストビューは、ページを開いた瞬間に、スクロールせずに見える範囲のことです。
ここで魅力や要点が伝わらないと離脱されやすいため、ページの中で最も重要なエリアといえます。
フォーム・EFO
入力フォームは、問い合わせや申込みを受け取る窓口となるページ要素です。
EFO(Entry Form Optimization/入力フォーム最適化)は、入力項目や操作性を改善して、途中離脱を減らす施策を指します。
📖 用語解説:「UX」と「UI」の違い
UIは、ボタンや文字の配置など「目に見える画面そのもの」を指します。
UXは、その画面を使ったときに感じる「快適さ・わかりやすさ」といった体験全体を指します。
UIはUXを形づくる一部、という関係で覚えておきましょう。
【デザイン編】制作でよく出る
デザイン用語5選
次に、サイト制作の進行やデザインの打ち合わせでよく登場する用語です。
制作会社に任せる場合でも、進行に関わる言葉を知っておくと、確認や修正依頼がスムーズになります。
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ワイヤーフレーム / デザインカンプ / レスポンシブデザイン / 配色 / Webフォント
ワイヤーフレーム
ワイヤーフレームは、ページのどこに何を配置するかを示す設計図です。
色や装飾を省き、レイアウトや情報の優先順位を決める段階で使われます。
デザインカンプ
デザインカンプ(カンプ)は、完成イメージに近い「見た目の完成見本」です。
ワイヤーフレームに色・画像・装飾を加えて、実際の仕上がりを確認するために作られます。
レスポンシブデザイン
レスポンシブデザインは、PC・スマホ・タブレットなど、画面幅に応じて表示を自動で最適化する仕組みです。
閲覧の多くがスマホになっている今、対応はほぼ必須といえます。
配色(カラースキーム)
配色(カラースキーム)は、サイト全体で使う色の組み合わせのルールです。
ブランドの印象や文字の読みやすさ、CTAの目立ちやすさにも影響します。
Webフォント
Webフォントは、閲覧する端末の環境に左右されず、指定した書体を表示できる仕組みです。
ブランドらしさや可読性を保ちやすくなります。
📖 用語解説:「ワイヤーフレーム」と「カンプ」の違い
ワイヤーフレームは、色を付けずに「配置と情報の順番」を決める設計図です。
カンプは、そこに色や画像を加えた「完成見本」です。
まず骨組み(ワイヤーフレーム)を固めてから、見た目(カンプ)を作る、という順番で進みます。
【構造・土台編】サイトが動く
仕組みの基本用語8選
ここでは、Webサイトが表示・運用される「土台」にまつわる用語を整理します。
技術的な深掘りは専門記事に譲り、ここでは運用者が知っておきたい範囲でやさしく解説します。
ドメイン
ドメインは、インターネット上の「住所」にあたる文字列です(例:example.com)。
サイトのURLやメールアドレスに使われ、一度決めると変更しにくいため慎重に選ぶ必要があります。
サーバー
サーバーは、Webサイトのデータを保管し、閲覧者に配信するコンピュータです。
サイトを店舗に例えると、ドメインが「住所」、サーバーが「土地」にあたります。
CMS
CMS(Contents Management System)は、専門知識がなくてもサイトを更新・管理できる仕組みです。
代表例はWordPressで、ブログ記事やお知らせの追加を自分で行えるようになります。
常時SSL(SSL/TLS)
SSL/TLSは、通信を暗号化してデータを保護する仕組みです。
サイトの全ページを暗号化することを常時SSLといい、対応するとURLが「https://」で始まります。
サイトマップ
サイトマップは、サイト内のページ構成を一覧にまとめたものです。
訪問者向けのものと、検索エンジンに構造を伝えるXMLサイトマップの2種類があります。
パンくずリスト
パンくずリストは、「HOME > コラム > 本記事」のように、サイト内での現在地を示すナビゲーションです。
ユーザーの回遊性が上がるだけでなく、検索エンジンにも構造が伝わりやすくなります。
ヘッダー・フッター・
グローバルナビゲーション
ヘッダーはページ上部、フッターはページ下部にある共通エリアです。
グローバルナビゲーションは、全ページに共通で表示されるメニューのことです。
制作会社との打ち合わせでも頻出するため、位置と役割を押さえておきましょう。
表示速度(Core Web Vitals)
表示速度は、ページが表示されるまでの速さのことです。
Core Web Vitalsは、Googleが定めた「表示速度・操作への反応性・表示の安定性」の指標群で、検索での評価にも関わります。
ただし、表示速度だけで検索順位が決まるわけではなく、コンテンツの質も大切です。
📖 用語解説:「ドメイン」と「サーバー」の違い
ドメインは、サイトの場所を示す「住所(例:example.com)」です。
サーバーは、サイトのデータを実際に置いておく「土地・建物」です。
住所(ドメイン)と土地(サーバー)はそれぞれ契約し、ひもづけて使います。
【指標・計測編】サイトの成果を
読む用語9選
Webサイトの大きな魅力は、成果や訪問者の動きを数字で把握できることです。
ここでは、解析画面で必ず登場する指標と、計測に使うツールの用語を解説します。
なお、成果を表すCV(コンバージョン)やCVR(コンバージョン率)の詳しい意味は、以下の記事でまとめて解説しています。
PV(ページビュー)
PV(Page View)は、Webページが表示された回数を指します。
同じ人が同じページを5回見れば「5PV」とカウントされます。
UU(ユニークユーザー)
UU(Unique User)は、一定期間内にサイトを訪れた人数を指します。
同じ人が何度訪問しても「1UU」と数えられます。
セッション
セッションは、ユーザーが訪問してから離脱するまでの一連の行動を「1回」と数えた指標です。
1人が日を変えて再訪問すれば、セッションは2回になります。
直帰率
直帰率は、最初の1ページだけを見て離れた(エンゲージメントが発生しなかった)セッションの割合です。
GA4では、10秒以上の滞在・2ページ以上の閲覧・キーイベントの発生などをエンゲージメントの基準としています。
従来の「1ページだけ見て離れた割合」とは計算方法が変わっている点に注意しましょう。
回遊率・離脱率
回遊率は、1回の訪問でどれだけ複数ページを見てもらえたかを表す度合いです。
離脱率は、あるページがそのセッションの「最後の閲覧」になった割合を指します。
GA4(Googleアナリティクス4)
GA4は、Googleが無料で提供するアクセス解析ツールです。
サイトに来た「後」の行動(PV・滞在時間・CVなど)を計測でき、サイト運営者ならまず導入したい基本ツールです。
Google Search Console
(サチコ)
Google Search Console(通称サチコ)は、Googleが無料で提供するSEO分析ツールです。
「どんなキーワードで表示されているか」「掲載順位やクリック率」など、サイトに来る「前」の状況を確認できます。
タグマネージャー
タグマネージャー(Google Tag Managerなど)は、GA4や広告計測タグなど、各種の計測タグを一元管理できるツールです。
サイトに直接タグを埋め込む手間が減り、計測ミスや漏れの防止にも役立ちます。
ヒートマップ
ヒートマップは、ユーザーが「どこを見たか」「どこをクリックしたか」を色の濃淡で可視化するツールです。
感覚ではなくデータをもとに、LPやボタン配置の改善ができるようになります。
主な計測ツールの違いを、以下の表にまとめました。
※横にスクロールすると続きが見れます。
| ツール | わかること | 主な用途 |
|---|---|---|
| GA4 | サイトに来た後の行動 (PV・滞在・CVなど) | サイト内の行動分析と 成果の把握 |
| Search Console | 検索キーワード・掲載順位・ 表示回数など | 検索流入の把握と SEO改善 |
| ヒートマップ | ページ内で見られた・ 押された箇所 | LPやボタン配置の改善 |
📖 用語解説:「直帰率」と「離脱率」の違い
直帰率は、「最初の1ページだけ見て帰った」訪問の割合です。
離脱率は、複数ページを見たなかで「そのページが最後になった」割合です。
直帰率は入口ページの魅力、離脱率は各ページの離れやすさを見るのに役立ちます。
📖 用語解説:「GA4」と「Search Console」の違い
GA4は「サイトに来た後の行動」(PV・滞在時間・CVなど)を分析するツールです。
Search Consoleは「サイトに来る前の状態」(検索キーワード・掲載順位・表示回数など)を分析するツールです。
両方をセットで使うことで、検索流入から成果までを通して見られるようになります。
Webサイト用語を効率よく
覚えるコツ
ここまで多くの用語を紹介してきましたが、すべてを一度に覚える必要はありません。
ここでは、用語習得を効率化するための3つのコツを紹介します。
まずは成果に直結する用語から
覚える
LP・CTA・直帰率など、成果や改善に直結する用語を優先すると、サイトの良し悪しを判断しやすくなります。
数字が読めるようになると、次に何を改善すべきかが見えてきます。
自社サイトの画面と
照らし合わせる
用語は、実際の画面と結びつけると一気に覚えやすくなります。
「これがファーストビュー」「ここがCTA」と、自社サイトを見ながら確認してみましょう。
用語と「改善アクション」を
セットで理解する
意味を覚えるだけでなく、「直帰率が高い→ファーストビューを見直す」のように、改善の打ち手とセットで理解すると実務で活きます。
- 直帰率が高い → ファーストビューやページの読み込み速度を見直す
- 問い合わせが少ない → CTAの文言・色・配置を改善する
- スマホで見づらい → レスポンシブ対応や表示速度を確認する
よくある質問(FAQ)
Q. Webサイトの用語は
どれから覚えるべきですか?
まずはLP・CTA・直帰率など、成果や改善に直結する用語から押さえるのがおすすめです。
これらがわかると、サイトの数字を読んだり、制作会社と会話したりしやすくなります。
Q. 制作会社に任せていても
用語を知る必要はありますか?
任せている場合でも、最低限の用語を知っておくと指示や確認がスムーズになります。
認識のズレを防ぎ、意図した仕上がりに近づけやすくなります。
Q. デザイン用語まで覚える
必要はありますか?
すべてを覚える必要はありませんが、ワイヤーフレームやカンプなど「制作の進行に関わる用語」は知っておくと安心です。
打ち合わせの内容が理解しやすくなります。
Q. GA4は難しそうですが
使えるようになりますか?
最初からすべてを使いこなす必要はありません。
PV・UU・直帰率など主要な指標から見ていくと、少しずつ読めるようになります。
Q. スマホ対応(レスポンシブ)
は必須ですか?
現在はサイト閲覧の多くがスマホからのため、レスポンシブ対応はほぼ必須といえます。
スマホで見づらいサイトは、それだけで離脱の原因になります。
Q. 表示速度は
本当に重要ですか?
重要です。
表示が遅いと離脱が増えやすく、Core Web Vitalsを通じてSEOの評価にも影響します。
監修者:神藤浩史(じんどう ひろし)
バレーフィールド株式会社 取締役。デジタルマーケティング・生成AI活用を専門とし、中小企業のWeb戦略を支援。最新のSEO・AI動向を踏まえた実践的なコンテンツ制作を主導している。










