物語が人に元気や勇気や希望などを与えることを強く感じたのは、私が小学校・中学校で教えているときです。

特に、有名な偉人やスポーツ選手が失敗や挫折に負けずに努力し、夢をかなえた話などは、子どもたちをたいへん勇気づけ、元気づけたものです。

私自身、そのようなエピソードが紹介された本を読んで、また人から話をお聞きして、どれだけ力づけられてきたか知れません。

執筆に専念するため、教職を離れ、メルマガ「心の糧・きっとよくなる!いい言葉」を毎週2回は発行して今年で13年目になります。
古今東西の偉人・有名人などの名言を引用しながら、その言葉にまつわる物語、あるときは物語だけを紹介してきました。 

それらはみな皆、私自身が教えていただいたものばかりですが、自分が励まされたものなら、他の方にもお役に立つと思いました。

読者の一人ひとりの心に響き、ご自分の夢や目標に向かって、今日も元気に歩んでいかれることを願って書き続けてきたものです。

その間、一度も面識のなかったたくさんの方々から、ご感想のメールやお手紙をいただきました。
たとえば次のようなものです。

毎回の配信を楽しみにしています。本当に心が温かくなるようなお話ばかりで、つらいときには、とてもなぐさめられます。いつも勇気と元気をいただ頂き、本当に「心の糧」となっています。(Rさん)

                     

このメルマガを読んで、何度心の葛藤を救っていただ頂いたことでしょう。
今では、中学校の授業でも活用させていただ頂いています。プリント印刷し道徳の時間に、また家庭科の時間には読み聞かせをしています。(ANさん)
このメルマガの言葉を、手帳に書きとめるのが、最近の私の日課になってきました(^^)転職活動で不安なとき時、慣れない仕事で落ち込んだとき時、家族が病気になったとき時、些細なことでダンナとけんかしてしまったとき時、この手帳を開き、言葉に支えられてきました。中井様には、本当に感謝してもしきれません。(たかたさん)
私は幼少のころ頃より、家族の不仲が原因で、いつの日か、心がつぶれてしまい、入院を余儀なくしてしまった者です。自殺も何度か考えたくらいです。
現在は、いまだ心の療養中ですが、中井さんのメルマガを読み、励まされています。
言葉の力は、私のような悲惨な家族生活を送ってきたものにとって、とてつもなく計り知れないものがあることを、思い知らされています。
たとえ絶望の淵に立たされたとしても、たった一人の惜しみない一言一言が、日ごとに心の糧となって、生きる力を育んでくれるのです。
そして、その言葉は、いつまでも、心に残り、そして人間を成長させてくれます。本当にありがとうございます。(HIさん)
昨月末、親しかった友人を病で失い、この1一ヶ月の間、埋めることのでき出来ない喪失感にさいなまれていました。
「このままではいけない」と思いつつ、なかなか立ち直れずにいましたが、昨日偶然、カーネギーの「道は開ける」の第1一章「今日、1一日の区切りで生きよ」を読むうちに不思議と気分が軽くなり、何かひとつの光明を見出したように感じました。
そして今朝、購読している中井さんのメールマガジンに、昨日心に留まった文章が紹介されており、驚きととも共に、人知を超えた何かを感じざるを得なくなりました。「今日、1一日の区切りで生きよ」この言葉を自分にとっての再起の言葉としてこれからがんば頑張ってい行きたいと思います。
ありがとうございました。これからも暖かいメッセージをお送りくだ下さい。((Kubotaさん)

            
この本は、これまでメルマガ「心の糧」でご紹介してきた選りすぐりの物語に、新たに加筆修正を加えたものです。

どうか読まれる方の心に響きますように……。
その物語や言葉が読んでくださった方の心に残り、明るく幸せな未来を拓いていく糧になりますように……。
そう願って、この本をお届けします。

目次をご覧になり、どうぞ読んでみられたいみたい物語からお読みください。

※本書は、2011年成美堂出版から発行された『読むだけで「人生がうまくいく48の物語」を改稿し、電子書籍化したものです。

主な内容(抜粋)

第1章 プラス思考になれる物語

心が変われば人生は変わる
見方が変われば希望が見える
運は考え方で強くなる
掃除をするといいことがある
ピンチをチャンスにする

第2章 夢をかなえる物語

夢を見続けよう。きっとかなう
小さなことを積み重ねることで大きな夢が実現する
夢をあきらめるのは、まだ早い
あきらめないで続けると夢はかなう
幸運は夢中でがんばる人にやってくる
目の前の大切なものと向き合えば夢はかなう

第3章 逆境に負けない物語

どんなときでも希望を捨てない
希望は人生を照らす光になる
つらいときでも、人が人を支える
今できることを精一杯行なう
前向きな行動によって逆境は幸いに変わる
人の無理解や批判を気にせず、やり抜く

第4章 成功をもたらす物語

習慣を変えれば成功できる
人間は、たいていのことができる
悩みは成長し成功するための活力源になる
家族愛があれば困難も乗り切れる
今日、今を精一杯に生きよう
あきらめない熱意をもつ

第5章 人間関係を良くする物語

感謝に勝る良薬なし
願いを言葉にすると心が変わる
ほめられた人は成長する
いい香りのする親切をする
許せるように願う

第6章 愛と豊かさを感じる物語

小さな仕事にも大きな価値がある
誰でも生まれてきた尊い価値がある
心に残る大切なものを
才能は誰にでもある
かけがえのない贈り物

著者紹介

中井俊已(なかいとしみ)
作家・教育コンサルタント。私立小中学校に23年間勤務後、2005年に独立。
学生時代・社会人当初は、読む・書く・話すことのすべてが苦手だったが、この本にも書いたメッセージで少しずつ自己改革をしていく。
その結果、「死ぬまでに1冊の本を出版したい」という夢を実現。

『ラッキー!』『ハッピー!』『元気がでる魔法の口ぐせ』(以上、PHP 研究所)などがベストセラーとなり、ロングセラー『マザー・テレサ愛の花束』(PHP研究所)『あしたからの仕事が楽しくなる小さな習慣』(明日香出版)『読むだけで「人生がうまくいく」48の物語』(成美文庫)『男の子のやる気を引き出す魔法のスイッチ』(学陽書房)など、日本での著書は約50冊。講演活動も全国に広がり人気を博している。

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